男女共に
ビフィズス菌が増加
被験者の腸内細菌叢の遺伝子データを科学的に解析した結果、sonomono納豆菌による納豆粉末(以下、納豆カプセル)の摂取により、男女ともにビフィズス菌(Bifidobacterium)が増加したことが明らかになりました。特に女性ではビフィズス菌が有意に増加することも分かりました。ビフィズス菌は、糖を分解して乳酸や酢酸を産生する菌属で、乳酸や酢酸は腸管内を酸性に保ち、病原菌や悪玉菌の増殖を抑える効果があります。
(※有意とは、確率的に偶然とは考えにくく、意味があると考えられることを示します。)
【菌叢分析の結果】
- 納豆カプセル摂取により、男女ともにBifidobacterium(ビフィズス菌)が増加しました。
- 特に、女性では増加が顕著でした。
加齢とともに減少する
ビフィズス菌
ビフィズス菌は、生まれて間もなく腸内に生息しはじめ、赤ちゃんの腸内フローラの99%以上を占めます。そして腸内のビフィズス菌は、加齢と共に減少してしまいます。
腸内のビフィズス菌は、成人では約10%まで、60代になるとなんと1%以下まで落ち込んでしまいます。ですから、悪玉菌の増加を抑えて腸内フローラを良好にするためにも、大腸のビフィズス菌を減らさないようにすることが大切なのです。
大腸で働きからだを守る、
ビフィズス菌の重要性
腸活といえば、乳酸菌やビフィズス菌がすぐに思い浮かぶ人も多いと思いますが、乳酸菌とビフィズス菌では何が違うんでしょうか? 乳酸菌とビフィズス菌は、どちらも腸に良い働きをする善玉菌ですが、その働きや棲む場所が異なっています。
●乳酸菌は小腸で、ビフィズス菌は大腸で働く
乳酸菌は主に小腸の後半部分から大腸に棲んでいます。ちなみに、納豆菌は小腸前半で働きますので、乳酸菌と棲みつく場所が違うためケンカになりません。また、納豆菌は乳酸菌を元気にする働きをすることから非常に相性がいい菌であると言われています。
sonomono納豆菌による納豆粉末摂取で、乳酸菌が増加しました。(研究結果レポート②)
●では、ビフィズス菌はどこにいるのでしょうか?
ビフィズス菌は、酸素があると生きられない性質のため、ほぼ無酸素状態の大腸に棲んでいます。乳酸菌がヨーグルトや味噌など多くの発酵食品などに含まれるのに対し、ビフィズス菌が食べ物から摂るのが難しいのは、ビフィズス菌が酸素を嫌う性質を持つからです。
大腸には、体の中で最も多くの腸内細菌が棲んでいます。そして、大腸にいる善玉菌はなんと約99.9%がビフィズス菌です(約0.1%は乳酸菌)。人の健康を掌る大腸の調子を整えるうえで、ビフィズス菌がいかに大切かがわかります。
ビフィズス菌の主な
はたらき
❶ 整腸作用
ビフィズス菌の働きとして第一に挙げられるのは整腸作用です。ビフィズス菌によって腸内有害菌が抑えられ、腸内細菌のバランスが改善します。そして有害菌が作り出す腸内腐敗産物が減ることで、下痢の発生を抑制したり、便秘が改善したり、排便状態の改善につながります。
❷ 免疫調節作用
さらに重要なのが、免疫調節作用です。ビフィズス菌が腸を刺激することで、感染予防や、アレルギー症状の改善(花粉症など)などが確認されています。また、ビフィズス菌が作り出す酢酸は、腸内を酸性にすることで、悪玉菌の増殖を抑えて腸の運動を活発化し、感染の予防・発がん性を持つ腐敗産物が作られるのを抑制します。
❸ 脂質代謝改善
マウスを使った実験では、ビフィズス菌を一定期間与えた結果、体重の減少と中性脂肪の低下が見られたと報告されています。善玉菌を増やす食生活をしていればそれだけで太らないという専門家もいるほど、肥満と腸内環境は関わりが深いことがわかってきています。
sonomono納豆菌による納豆粉末の摂取による腸内細菌叢の変動調査
●目的
sonomono納豆菌による納豆粉末(以下、納豆カプセル)の摂取による腸内細菌叢の変動を分析する
●方法
江北町町民モニター205名のうち、約半数の方に納豆カプセルを約60日間摂取していただきました。納豆カプセル摂取群と非摂取群の菌叢データの比較と、摂取群における摂取前と摂取後の菌叢データから、納豆カプセル摂取による腸内細菌叢の変動を分析しました。